日経新聞:スルガ銀、民事調停成立 シェアハウス不正融資問題

所有者が物件を手放せば返済を免除するとの内容で調停に応じている。
先日、福岡支店前で被害者団体が抗議していることもり、個々の交渉は今後も続くとのこと

Yahoo!ニュース:スルガ銀行不正融資…福岡支店前で被害者団体が抗議(九州朝日放送)

スルガ銀行によるシェアハウス向け不正融資問題で、被害救済に取り組んでいる弁護団は19日、被害者404人について、東京地裁で民事調停が成立したと明らかにした。債務総額の約605億円が全額免除される内容。3回目の調停成立となり、弁護団は「シェアハウス問題は全面解決した」としている。

弁護団によると、2020年3月に257人(被害総額約440億円)、21年3月に285人(被害総額約440億円)について民事調停が成立していた。

スルガ銀は過大な借り入れをした所有者が物件を手放せば返済を免除するとの内容で調停に応じている。昨年8月が調停申し立ての期限だった。

一方、不正融資を巡っては、同様の融資を受けてアパートやマンションを購入した388人も返済免除を求めて東京地裁に民事調停を申し立てている。スルガ銀側は「それぞれ事情が異なる」として被害弁済に応じておらず、弁護団は「アパートなどでも不正融資は横行していた」として、今後も交渉を続けるとしている。〔共同〕