国税庁:令和2事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について

●申告漏れ所得金額高額業種
ここ10年近く、「風俗・キャバレー」が首位を死守してきたのが令和二事務年度は3位以内にも入っていなかった「プログラマー」が突如首位に。昨年は11位。
クラウドの時代でプログラマーの需要は増えているでしょうし、仮装通貨などに関わるプログラマーもいるでしょうね。大金を稼ぐプログラマーの申告漏れ所得の平均が高いせいでしょうかね。

1 所得税の調査等の状況
〇 新型コロナウイルス感染症の影響により実地調査の件数は大幅に減少したが、⾼額・悪質な不正計算が⾒込まれる事案を優先して調査し、1件当たりの追徴税額は増加
〇 文書等による接触方法を積極的に組み合わせることにより、簡易な接触による申告漏れ所得⾦額、追徴税額は増加

2 消費税(個人事業者)の調査等の状況
〇 新型コロナウイルス感染症の影響もあり実地調査の件数は大幅に減少したが、無申告等の調査を重点
的に実施することにより、1件当たりの追徴税額は増加
〇 文書等による接触方法を積極的に組み合わせることにより、簡易な接触による追徴税額は増加

3 主な取り組み
①有価証券・不動産等の⼤⼝所有者、経常的な所得が特に⾼額な個人、海外投資等を積極的に⾏っている個人など、「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に積極的に調査を実施
②海外投資を⾏っている個人や海外資産を保有している個人などに対して、国外送⾦等調書、国外財産調書、租税条約等に基づく情報交換制度のほか、CRS情報(共通報告基準に基づく⾮居住者⾦融⼝座情報)などを効果的に活用し、積極的に調査
③インターネット上のプラットフォームを介して⾏うシェアリングエコノミー等新分野の経済活動(注)に係る取引を⾏っている個人に対しては、資料情報の収集・分析に努め、積極的に調査

ㅤ④無申告者に対しては、更なる資料情報の収集及び活用を図るなどして、実地調査のみならず、簡易な接触も活用し積極的に調査

4 事業所得を有する個人の1件当たりの申告漏れ所得⾦額が⾼額な上位10 業種
1 プログラマー4,927万円
2 畜産農業(肉用牛) 3,515万円
3 内科医3,339万円
4 キャバクラ2,834万円
5 太陽光発電2,603万円
6 建築士2,325万円
7 経営コンサルタント2,268万円
8 小売業・犬2,051万円
9 不動産代理仲介1,804万円
10 商工業デザイナー1,759万円