
クラウド会計の普及により、税理士事務所の在り方は大きく変化している。クラウド会計は、もはや単なる効率化ツールではない。DX、集客、人材採用…その影響は、税理士事務所のビジネスモデルを変革する可能性を秘めている。今回は、クラウド会計をいち早く導入し、劇的な業務改善と顧客サービス向上を実現している税理士事務所の代表たちが集結。主要クラウド会計ソフトメーカー3社のメリット・デメリットについて語り尽くした。
クラウド会計比較座談会!―クラウド会計導入するなら何が良い?

- 左 伊藤会計事務所 代表税理士 伊藤 桜子 様
- 右 DIGグループ(旧・アーリークロスグループ) 代表 小西 慎太郎 様
- 右 株式会社エスアンドシー 代表取締役 相良 義則様
Q.本日は「クラウド会計」をテーマに、お話を伺います。まずは皆さんの自己紹介からお願いします。
小西様(以下小西):税理士法人アーリークロス改めDIG税理士法人の小西です。5月1日に社名を変更しました。私たちのミッションである「ワクワクする未来を共に創り、次世代につなぐ」を表す「DreamIncubationGroup」の頭文字を取ってDIGです。また、英語の「dig(掘る)」に由来し、深堀りするという意味で使われるスラング「ディグる」からも着想を得ています。
昨年、関西エリアを地盤とする税理士法人Besoと経営統合し、拠点は福岡本社を筆頭に、北九州、鹿児島、沖縄、大阪、奈良、東京の計7拠点、従業員数150名超の規模となりました。2012年の開業以来、グループ企業も増え、税務顧問を中心に、相続、事業承継・M&A、社労士業務、DX支援、不動産、人材紹介とワンストップでお客様をサポートしています。
また、創業当初からクラウド会計の活用を推進しており、マネーフォワードやfreeeを九州でいち早く取り入れ、地域初のゴールドメンバーとして多くのお客様にご支持いただいています。
伊藤様(以下伊藤):伊藤会計事務所の伊藤です。2008年福岡市で開業し、今年で18年目を迎えます。グループ会社に株式会社エスアンドシーがあり、全体で約40名の社員が在籍しています。当事務所でも、クラウド会計が登場した頃から注目し、freeeとマネーフォワードを導入しました。クラウド会計をいかに効率的に活用するかを追求し、生産性向上に努めています。
相良様(以下相良):株式会社エスアンドシーの相良です。元々、伊藤と二人で伊藤会計事務所、株式会社エスアンドシーを立ち上げました。私は、昔から転記するだけの会計入力業務に疑問を感じていて、自動化を待ち望んでいました。freeeやマネーフォワードクラウドが登場したとき「やっとこんな時代が来た!」と非常に喜んだのを覚えています。その後DX、クラウド会計、BPOなどのニーズが高まってきたため、株式会社エスアンドシーとして事業を完全に独立させました。現在は経理アウトソーシングやクラウド導入支援、コワーキングシェアオフィス事業を行っており、さらにこの春からは、税理士事務所向けのクラウド会計担当者養成講座という教育事業も新たに開始しました。
坪井様(以下坪井):ベンチャーサポート税理士法人の坪井です。私は、全社の効率化推進とグループ全体の経理を担当しています。昨年、当法人は遅ればせながら効率化に舵を切った年として、集中的に取り組みました。クラウド会計はまだ導入して間もないですが今後は積極的に活用していきたいと考えています。
主要会計ソフトの比較

Q.皆さんの事務所で使用されている会計ソフトについて教えてください。
小西:マネーフォワード、freee、弥生会計を使用しています。割合は弥生会計は5%未満で、ほとんどがマネーフォワードとfreeeになります。
伊藤:うちも同じくマネーフォワード、freee、弥生会計を使っており、比率は4:4:2程度です。
坪井:弥生会計とマネーフォワードを使っています。比率はおおよそ7:3です。以前は弥生会計1本でしたが、マネーフォワード導入後は、新規顧客はマネーフォワードで対応しています。
Q.3社それぞれのメリット・デメリットについて教えてください。
坪井:弥生会計は手入力では圧倒的に使いやすいですが、連携面では課題があります。マネーフォワードは自動連携に強く、UIも日々改善されている点が良いですね。freeeは独特の概念で一般の方には優しい反面、会計経験者にとってはやや扱いにくい面があり、うちでは導入を断念しました。
小西:マネーフォワードは、UIが直感的で使いやすく、連携機能も充実しています。さらに、創業当初から会計事務所のニーズを積極的に取り入れ、開発に反映させている点が強みだと思います。一方、freeeは、簿記の知識がある人にとっては直感的に理解しにくい部分もありますが、簿記未経験者にとっては、コンセプトに沿って操作することで、迷うことなく請求や消込などの周辺業務までスムーズに行える点が強みだと感じています。
伊藤:マネーフォワードは、オンプレミス型の会計ソフトをクラウド化したような印象で、クラウドの利点と従来の会計ソフトの利点をうまく融合させている点が、会計人に支持される理由だと感じています。freeeは経理業務を遂行することで会計処理が完了するという発想でシステムが構築されている点が特徴的です。だから、会計人にとっては直感的に理解しにくい部分もありますが、使いこなせるようになるとすごく効率的なシステムで、熱心なファンになるユーザーが多いのではないでしょうか。弥生会計は、操作性の良さが際立っていますが、入力作業を極力減らすという時代の流れの中で、現状のクラウド化の流れにはやや遅れているので、弥生Nextの開発に期待したいところです。
相良:マネーフォワードは「連携」、freeeは「同期」というイメージで捉えています。freeeは経理業務を行うと、その一連の流れで会計入力まで完了する設計になっています。例えば、経費申請を承認して精算用の振込データを作るまでの間に仕訳処理まで完了しているイメージです。自動化により近いと思います。一方マネーフォワードは、プロダクトごとに業務範囲が切り分けられているのが特徴です。もちろん各経理業務を行うと会計に仕訳が自動連携されて登録をすることで処理が完了します。登録のひと手間はありますが、例えば、経費精算から使いはじめ、次に会計を使うといった段階的な導入に強いといえます。
伊藤:修正方法にも違いがありますよね。例えば、マネーフォワードでは会計側で仕訳を直接修正できますが、freeeでは元の取引情報、例えば売上請求書なら請求書自体を修正しないと、会計データも修正できません。この点が、freeeに対する苦手意識を引き起こす原因になっていると感じます。
Q.究極のDX・効率化には、freeeの進化版のような経理会計一体型システムが理想的だと感じますが、いかがでしょうか。
相良:おっしゃる通りだと思います。ただ、そこに至るまでには取引自体を根本から見直す必要があって、経理業務を最初から全部見直すことができれば、実現可能だと思います。でも、会計事務所側の業務効率も考えると、どちらがベストかは議論の余地があります。マネーフォワードの業務が切り分けられていることや段階的に導入できる点と、freeeの統合型であるメリットをどちらも享受できるものがあったらいいですよね。
クラウド会計導入時の苦労
Q.クラウド会計を導入するにあたって、苦労した点や工夫した点はありましたか?
小西:私は開業当初からクラウド会計を使っていたので、特に苦労はありませんでした。スタッフもみんなクラウド会計ネイティブです。
伊藤:最初からクラウド会計だとスムーズですよね。うらやましい限りです。導入時に最も苦労したのは、スタッフへの教育です。会計ソフトは、業務を通して自然と操作を習得できるため、「教えるまでもない」という意識があって、当初は十分な説明をせずにクラウド会計を導入した結果、オンプレミス型の会計ソフトと同じような使い方をするスタッフが続出しました。せっかくクラウド会計を導入したにもかかわらず、手入力が多かったり、ネットバンキングを利用しているにもかかわらず、相変わらず通帳コピーを回収して処理を行っているケースも見られたため、クラウド会計を使いこなせるレベルまで教育しなければ、スタッフによって効率化にばらつきが出ることを痛感しました。
今では全員が、freee会計・マネーフォワードクラウド会計・弥生会計の3種類を使いこなしていますが、当初はそれぞれの違いに戸惑い、マネフォ班、freee班のように担当を分けてほしいという要望もありました。
小西:全員が3種類扱えるのはすごいですね、昨年経営統合したBesoでは、freeeの利用率が9割でしたが、当社は主にマネーフォワードを利用していたため、当初は苦労するのではないかと懸念しました。でも、ベテランスタッフ達に「freeeとマネーフォワードの二刀流に挑戦してみないか」と声をかけたところ、挑戦したいという意欲的なスタッフが現れたので、Besoから仲間入りしたスタッフに教えてもらったり、freeeの個人認定資格取得に向けて勉強したりするなど、徐々にfreeeを扱えるスタッフが増えてきました。
坪井:当社が苦労した点は、熟練スタッフの存在です。もともとクラウド会計の導入は抵抗が大きく、1時間に200枚もの領収書を画面も見ずに打ち込むほど、弥生会計のシステムを職人レベルでこなす熟練スタッフにとっては、STREAMEDでスキャンする時間があれば打ち込んだ方が早いと感じる人もいました。
また、どの事務所でも共通する課題かもしれませんが、スタッフは変化を嫌う傾向があり、なかなか導入が進みませんでした。そこで、当初掲げていた効率化だけでなく「クラウド会計の導入は、会社の集客や求人にも繋がる」と説明することで、スタッフの理解度を高めていきました。
伊藤:うちも最初の頃は、「手入力の方が早い」という声がよく聞かれました。でも、手入力を原則禁止とし、たとえスキャンに時間がかかっても、全て自動化することを徹底しました。その結果、手入力の方が早いと言っていたスタッフも、自動化に慣れると「もう手入力には戻れない」と言うようになりました。やはり、この方針は正しかったと思います。従業員のストレス軽減という観点からも、積極的に自動化に取り組むべきだと考えています。
Q.クラウド会計は、税理士事務所にどんなメリットをもたらしていると感じますか?
坪井:まず、当社がクラウド会計へ移行した背景には、3つの要因がありました。1つ目は、言うまでもなく業務の効率化です。2つ目は、集客力の強化です。近年、クラウド会計を希望されるお客様が増えており、そのようなお客様を取り込むためには、「クラウド会計に対応している」とアピールする必要がありました。3つ目は、人材採用力の強化です。税理士事務所経験者は、転職の際に自身のスキルを活かせる環境を重視します。弥生会計しか使用していない事務所よりも、マネーフォワードも使用している事務所の方が魅力的に映りますよね。また、新卒や未経験の求職者も、CMやYouTubeで目にする機会が多いクラウド会計に親近感を抱き、「最先端の事務所」という印象を持ちます。
弊社では、この3つを柱にクラウド会計の導入を決定しましたが、実際に導入した現場を通じて、効率化、集客力強化、人材採用力強化を実感しています。
小西:私も、採用や集客面でのブランディングが重要な目的の一つと考えています。特に、若い世代を中心に「タイパ(タイムパフォーマンス)の悪い仕事は避けたい」という傾向が強いため、紙ベースの作業が多い事務所は敬遠される可能性があります。効率的にオンラインツールを活用している事務所は、お客様からの印象も良く、選ばれやすいと感じています。振り返ってみると、このような取り組みが当社の成長に貢献した要因の一つだと考えています。
伊藤:以前は税理士事務所が会計ソフトを選ぶのが一般的でしたが、現在は会計システムによって税理士事務所が選ばれる時代になりつつあると感じますね。
クラウド会計を活用した業務効率化の現状
Q.クラウド会計を活用した業務効率化の現状はいかがですか?
坪井:当社では仙台に入力センターを設置し、約40名のスタッフが約1,000社分の処理を行う中で、「場所や担当者に依存しない業務」を推進しています。例えば、東京で契約したお客様の処理を東京の担当者のみが行うのではなく、仙台でも対応できるようにしています。また、CSVデータの出力方法をマニュアル化し、お客様へお渡しすることで、データの回収率を高めることに成功しました。現在も非効率な作業や重複処理を日々フィードバックし、誰でも対応できる体制を構築しています。
小西:当社でも、クラウド会計を基盤とした業務効率化を推進しており、完全ペーパーレス化を実現しています。天神にはスキャン業務を専門とするパートスタッフがおり、全ての資料をデータ化することで、遠隔地からの対応や複数拠点間の連携を可能にしています。
また、製販分離を進めており、ペーパーレス化とクラド会計の活用により、沖縄で受注した案件を福岡のスタッフが入力し、鹿児島の税理士がチェックするといった業務分担も、スムーズに行えています。
ペーパーレス化においては、DocuWorksを活用して資料のチェックや編集を行っています。データ変換、データ抽出、リネームなどの作業にはRPAを導入し、自動化を進めることで、人的ミスを減らし、業務効率を向上しています。
今後はAIによるデータ解析が可能になれば、業務効率がさらに大きく向上すると期待しています。
相良:当社では、クラウド会計を最大限に活用するために、顧客ごとに最適な業務フローを設計しています。
また、1社ごとにマニュアルも整備することで、入力担当者を固定せず誰でも同じ品質、同じ早さで作業ができるようにしています。作業環境としては、ペーパーレスや製販分離の業務フロー、kintoneによる業務管理システムを整備していて、クラウド化とデジタル化で効率的に作業や管理ができるようにしています。業務管理で使っているツールをご紹介しますと、業務フロー管理をkintone、コミュニケーションツールはChatwork、マニュアル作成はヘルプドッグマニュアルやGoogleドキュメント、ストレージはGoogleドライブ、データ保管はドキュワークスを使っています。
Q.業務管理ツールとしてkintoneを使っている税理士事務所が増えていますよね。
相良:kintoneを導入する事務所は増えていますが、まだまだ本格的に使いこなせているところは少ないんじゃないかなと思います。クラウド会計とクラウドシステムは親和性が高く、デジタル化すれば、場所や時間に縛られずに働けるし、セキュリティ面でも安心です。とはいえ、いきなり全部を変えるのは難しいので、スタッフの理解と協力が不可欠です。うちも、最初は手探り状態で、いろいろ試行錯誤しながら進めてきました。
伊藤:kintoneでは、工数管理や進捗管理も徹底していて、どの業務が非効率か一目で分かるようにしています。例えば、標準作業時間と実際の作業時間を比較し、差が大きいところは、原因を調べてみた結果、二重作業や無駄な作業を行っていることが判明することもあります。
また、記帳業務もkintone上で「カンバン方式」で管理しており、顧問先名と月を指定することで、現在の進捗状況を一目で確認できるようにしています。以前は状況把握ができず不安でしたが、kintoneを活用することで進捗状況がクリアになって、記帳の遅れがほとんどなくなりました。
小西:当社でもkintoneで工数や進捗状況を管理し決算や確定申告の進捗状況を見える化しています。坪井:当社ではkintone等の既存のパッケージソフトでは、どうしても対応できない独自のニーズがあり、現在開発中の自社システムに管理ツールを組み込む計画を進めていますが、実装にはまだ時間がかかりそうです。皆さんの事例も参考に、改善できる点は積極的に取り入れていきたいと考えています。
Q.先ほどAIの話も出ましたが、AIはどんな形で活用できそうですか?
小西:仕訳の自動化までは実現できていませんが、文章作成や外国語の領収書の翻訳に生成AIを活用しています。また、お客様への報告資料作成にも生成AIを活用し始めました。過去のデータ分析や事業環境に関する情報収集、レポート作成などをAIに任せることで、業務の効率化を図っています。
自計化支援と記帳代行の現状
Q.皆さんの事務所では記帳代行と自計化どちらが多いですか?
相良:うちは記帳代行が約7割です。創業フェーズのお客様が多く、社長には経営に集中してもらうため、記帳代行を勧めています。
小西:当社も記帳代行が7割5分くらいです。
坪井:うちも9割が記帳代行です。グループ全体のサービスとの相性も考えると、お客様が全て自計化できる状態よりも、記帳代行を行い、当社が数字をご報告する状態の方が、資産運用や保険等、周辺サービスを提案しやすいという側面があるからです。
Q.自計化を促し、経理業務のDX支援を行う税理士事務所も増えていますよね。
相良:当社エスアンドシーでも、全国でバックオフィス業務全般のDX支援を行っています。全国から依頼があるので、伊藤会計事務所と顧客が重複しているのは、わずか5%なんです。まだ顧問税理士がいらっしゃらない企業様には、一緒に税理士探しのお手伝いもしております。
小西:当社でも、お客様のデジタル化支援に加え、税理士事務所さんのDXも支援させていただいております。また、顧問先様の経理データが遅延し、財務コンサルティングやMAS業務に支障をきたしている場合、その部分のみをサポートさせていただくこともございます。税理士事務所自身のDX支援や顧問先の経理効率化支援を行っています。
Q.税理士事務所の新たな収益モデルとして、デジタル時代のニーズを反映していますね。
相良:デジタル化は会計事務所のブランディングにも繋がり、採用活動にも有利に働きます。集客面で言うと、属人化の排除や効率化を目的にご相談が多く寄せられています。電子帳簿保存法やインボイス制度への対応に困り、税理士に相談しても解決できないというケースや、税理士さんから「freeeについてよく分からないのでお願いしたい」といった依頼も多く、私たちが税理士さんと協力して課題解決に取り組むこともあります。
小西:当社でご相談が多いのが、事業承継とDXが重なるケースです。社内承継や親族承継で代替わりする際、経理担当者の高齢化や、新社長が正確な数字を把握したいというニーズから、経理部門の刷新・現代化のご依頼をいただくことが多いです。
Q.確かに、事業承継は新たな取り組みを始める良い機会になるかもしれませんね。それでは最後に、税理士の先生方へ、メッセージをお願いいたします。
小西:先ほど話題に挙がった生成AIの活用においても、データがローカルに保存され、AIが読み取れない状態では、様々な活用機会を逃してしまう可能性があります。データのデジタル化とクラウド化は、付加価値の高いサービスや利便性向上への第一歩となります。そのため、当社のサポートの有無に関わらず、税理士事務所においてもクラウド化・DXは必須であると感じています。もし同様のお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
伊藤:会計入力は、私たちの業務において大きな割合を占めており、その精度と生産性は利益に直結します。そのため、クラウド会計ソフトの使い方を真剣に検討し、最適な活用方法を模索すべきだと考えています。クラウド会計に精通することで、販路拡大や若手社員の活躍の場を広げることが期待できますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
相良:エスアンドシーでは、社内用教育プログラムを改良し、外部向け研修コンテンツの提供を開始しました。4月から毎月開催で、税理士事務所様向けに「マネーフォワードクラウド会計・freee会計担当者養成講座」を開講いたしました。本講座では、マネーフォワードクラウド会計やfreee会計の操作方法を網羅的かつ体系的に学ぶほか、私たちが考える最適な活用方法も盛り込んでいます。実際にデモ画面を操作しながら学べる実践的なプログラムですので、これからクラウド会計に取り組みたい事務所様や、社員研修をご検討中の事務所様は、ぜひご活用ください。
坪井:クラウド会計を導入しただけで効率化が実現するわけではありません。そのパフォーマンスを最大限に引き出すための工夫が不可欠です。多くの税理士事務所様において、紙資料での回収をCSVデータに切り替えるだけでも、劇的な業務改善が見込めるはずです。効率化以外にも、業務の属人化を防ぎ、場所や担当者に依存しない業務体制を構築するための有効な手段となります。
さらに、人材採用の幅や集客力も広がりますので、積極的な導入をお勧めします。
Q.本日は貴重なお話をありがとうございました。
参加者プロフィール
- 小西 慎太郎 様
- DIGグループ(旧・アーリークロスグループ) 代表
慶應義塾大学経済学部在学中に公認会計士試験に合格。卒業後はあらた監査法人(現:PwCJapan有限責任監査法人)で監査業務に従事。その後2012年に独立し、小西会計士事務所を開業。2018年に税理士法人アーリークロスを設立し、代表社員に就任。従業員数150名超、9社のグループ企業を有するまでに成長させる。2025年5月にDIGグループに社名を変更した。 - 伊藤 桜子 様
- 伊藤会計事務所 代表税理士
2008年福岡市にて伊藤会計事務所を開業。
業務改善を推進し、ペーパーレス、記帳代行業務の製販分離、クラウド会計の導入、kintoneによる業務一元管理などを実現してきた。クラウド会計を活用した業務改善やバックオフィスの業務フロー見直しをテーマにしたセミナーに多数登壇し、クラウド経理システムの積極的な活用について発信している。 - 相良 義則 様
- 株式会社エスアンドシー 代表取締役
2008年福岡市にて伊藤会計事務所を開業。
2009年福岡県福岡市にて株式会社エスアンドシーを設立。バックオフィスの業務改善コンサルティング、クラウド導入支援、経理代行等を行っている。創業支援に多く携わり、2021年創業支援の一環としてコワーキングスペースを開設した。 - 坪井 伸樹 様
- ベンチャーサポート税理士法人 経営企画室 室長
大阪IT会計専門学校税理士課を卒業後、会計事務所に4年半勤務。その後 2013年9月にベンチャーサポートへ入社。
企業情報
- 企業名
- 株式会社エスアンドシー
- 所在地
- 福岡県福岡市中央区薬院3-16-26 西鉄薬院ビル5F
- 設立
- 2009年3月
- 代表者
- 代表取締役 相良 義則
- 事業内容
- クラウド導入支援 オンライン型経理代行 業務改善コンサルティング シェアオフィス事業















