令和4年度最低賃金の引き上げ額をめぐり、中央最低賃金審議会の小委員会では大詰めの調整が続く。足元の全国平均時給は930円で、政府が目標に掲げる「千円」までの差がどこまで埋まるかが焦点だ。日本の賃金水準は欧米に比べて大きく見劣りしており、消費の回復に向け持続的な賃上げの実現が欠かせない。
こうした日本の動きは欧米に比べ金額、引き上げ幅ともに差を付けられている。ドイツは最低賃金を7月に従来比6・4%増の10・45ユーロ(約1450円)へ引き上げ、10月にはさらに14・8%増の12ユーロまで増やす予定。米ロサンゼルス市も7月に6・9%増の16ドル(約2180円)超に引き上げた。
最低賃金 日本、欧米に比べ大きく見劣り
2022/07/27