日経新聞:天馬元社長ら在宅起訴、ベトナム当局に贈賄罪 東京地検

東京PRM(元東証一部)の会社社長らによるベトナム税関局調査担当者への現金提供、贈賄罪。

起訴状によると、藤野被告ら3人は2017年6月、ベトナム子会社が受けた税関局の通関後検査に絡み、追徴課税額を免れる目的で同局担当者に980万円相当の現金を提供。細越被告と吉田被告は19年8月に現地の税務調査に絡み、税務局の担当者に1380万円相当の現金を提供したとされる。

不正は19年11月の取締役会で報告され、その後、第三者委員会を設置。第三者委が20年に公表した報告書などによると、ベトナム子会社は17年の現金提供後に税関局への追徴金の支払いを免れたほか、19年には追徴金が減額されたという。天馬本社が不正を東京地検に自主申告し、特捜部が捜査していた。

関係者によると、特捜部は申告を受け、同社関係者への任意の聴取を進めてきた。その後、ベトナムの捜査当局などとも連携。捜査の結果、藤野被告が一部の現金提供前に支払いを承認していたことなども判明したという。

天馬は23日、「再発防止及びガバナンス強化に努め、信頼回復に全社をあげて取り組む」とコメントを出した。